里山の秋 東赤石山 八巻山 2008/11/1
         

− あこがれの東赤石山へ 八巻山の縦走を楽しむ −

気が付けば、明日から11月。

なんと三連休だ。

バタバタしていて忘れていた。

月末はいつも秋田町界隈に出かけることにしているが、家内が早く帰れと言う。

明日からの予定を決めているらしい。

7時前には家に帰り、食事をしていると「東赤石山に連れて行け」と言いだした。

おまけに、筏津山荘というのがあるので予約をしておくようにと!

どうせ3連休で満室だろうと電話をすると「空いています」とのこと。

瀬場から西赤石山荘→八巻山直登→東赤石→権現越え→床鍋のルートを計画

良く解らないけど、人気のコースなので誰かが歩いているだろうから後ろを付いていこう??

REIKOさんのレポートをプリントアウト(いつもお世話になります)

最近の、レポートがまだアップされていないのが残念。

(帰ってくるとアップされていました)

明日は4時起きだというので9時には就寝

朝起きるとまだ真っ暗。三島川之江ICから、金砂湖、富郷ダムを過ぎて瀬場に到着。

先着は奈良ナンバーのボルボ1台のみ

すぐに出発して行かれた。



皆さんのレポートに良く出てくるオトメシャジン脇のバイオトイレをお借りして出発。

7時丁度

標高650m

1707mの東赤石までは1050m程の標高差

出発間際に軽四がやってきて私の車の前に停まった。

もしかすると赤石山荘の安森さん?



最初から急坂だなあ

15分で筏津登山口からの道と合流

筏津登山口からの道は工事中で通行止めとなっている。



見上げると頂上付近はガスが出ている。

天気予報は晴れだったのになあ。

昼には晴れてくれますように



轟々と滝の音が聞こえてくる。

木々の隙間から八間滝が見える。



電力保線路との分岐に看板があるが山荘までの時間が削り取られている。

2時間15分それとも3時間15分?

やっと東赤石山らしい岩の道となる。



橋をいくつも超えていくが、一気に登るのではなくて、沢を越える所など下りとなるところも多い。

この橋は一本橋



綺麗な沢に出て、冷たい水で顔を洗う。

7時48分赤石山と山荘の分岐に着く。

標高970m

やっと350m程登ってきた。

まだまだ先は長い。

此処の標識には東赤石山2時間30分

赤石山荘までの時間はまたもや削り取られていた。



瀬場谷に沿って左へと登っていく



途中で沢を離れ植林帯を行く

紅葉の間からピークが見えるが、まさかあれが東赤石ではないよね?



急階段を登り、紅葉真っ盛りの道を一歩一歩踏みしめて登って行く。



小さな滝が流れ落ちて、広くて感じの良い所に出る。

一休み。

8時36分

此処は、沢に2本の橋が連なる二本橋。



右岸に出て、右下に滝を見ながら上る。

木の根が多い。



所々で沢に下りて行く



透き通った水に日が当たり、モミジがゆらゆらと揺れて見える。

苦しい思いなどせずに此処で一日中のんびりしたら良いのになあ!



なかなか、高度を稼げない登りが続く。

景色や雰囲気が良すぎて休憩ばかり

ルートは左岸に移り、沢から離れて赤石山荘のある八巻山の南麓に突き上げる。 通称”一雄坂”。



頂上が近くなってきた雰囲気

枯れた沢の道となる



やっと天狗の庭のロックガーデンに出た。

皆さんのレポートでは目の前にドデーンと八巻山が見えるはず。

ガスでなんにも見えないよう!!

東赤石への分岐を山荘に向かう



9時40分明石山荘着。

登山口から2時間40分。

なかなか良いペース



コーヒーブレイクをして休憩

此処から、八巻山のコルに向けて直登する予定

しかし、ガスっていて、どちらにそのコルがあるのか????

踏み跡などがあるか?その辺を探すが、道らしきところには通行止めのロープが..



誰か来ないかと待っても誰も来ない。

仕方ないので、石室越から回っていくことにする。

山荘の左から西赤石に向かって進む。

9時52分



トラバース道だと思ったが結構登っていく。

上方に霞むのが、八巻山へと続く岩嶺の稜線だろうか。



樹林帯を抜けると石室越に飛び出す。



左へ行くと、前赤石〜物住の頭〜西赤石山 一時間半程で縦走できるそうだ。

私たちは右へと樹林帯の中に入っていく。

10時11分



振り返ると綺麗な三角錐の山 前赤石山だろうか

その左奥には優しそうな西赤石山へと稜線が続く



目前には、おへそのような八巻山?いや、もう一つ向こうの尖りかな?



ブッシュの中に入り岩を巻く



さあこれから、露出した橄欖岩の奇岩が続く稜線を東赤石山に向かう。



向こうに見えている八巻山らしき岩塊に向けて進もうとする。

しかし、どのルートで岩を越えていくのか、テープもマークもない。

稜線を歩くのがよいのか?

トラバース気味に進むのがよいのか?

結局はどのルートでも大丈夫のようだ。



特に危険でも、険しくもないがルート取りに時間が掛かる。

誰か経験者と一緒に来れば良かったかな?



家内は、躊躇無く登っていく



右に出ては、また稜線に向かうことを繰り返す



だんだんとリズムをつかんでくると楽しくなってくる。



なかなか着かないなあと思いながら進むと、高ノ瀬周回の時に痛めた右足首が痛くなってきた。

岩に飛び移るとズキッとする。



ミヤマハナゴケの見事な場所で座り込み、靴を脱いでみると足首が腫れ上がっている。

薬を塗り込み、また歩き始める。



八巻山の手前に立ちはだかる岩を乗り越えていく。

足場を探るより腕の力で、ぐいぐい行く方が楽。



土居の町が眼下に見える



八巻山が凄い迫力で迫ってくる。



ソヨゴの実かな?

このコルに、赤石山荘から直接登ってくるそうだが、有名なキノコ岩が見つからない。

皆さんと微妙にルートが違うのか?



デベソのような下兜山の向こうに新居浜の町が霞む



小さな梯子があり、登っていく。



振り返ると上兜山

晴れているとあの瘤の向こうに、しまなみ大橋もはっきりと見えるらしい。



目の前に二つ岳がガスの中から顔を出す。

景色に見とれていて道を失う。北東に回る。

大きな岩を、どうせ滑らないだろうと強引に登ると、思いっきりズリッと滑った。

岩の端を掴み事なきを得た。

回り込み這い登ると八巻山山頂。



もと来た道を振り返る。

登山道は西の方から登ってきていた。

何処で間違えたのか?

前赤石山と物住頭から伸びる上兜山、下兜山



八巻山 11時53分着。

石室越から1時間40分も掛かってしまった。

皆さんの平均は1時間だから、メチャ遅い。

お昼近いので食事にしようかと思うが、どうせなら東明石まで行くことにする。

行動食を食べて出発。

痛い足をかばって歩いたのでかなり疲れが来ている。

二ッ岳が綺麗に顔を出した。



タカネマツムシソウが咲き残っていた。

今年初めて出会うので嬉しい



東赤石と権現山、エビラ山、二ッ岳



下りは結構急だ。

西赤石から縦走してきた男性があっと言う間に追い越していった。



東赤石から5人程のパーティがやってきた。

この人達もあっと言う間に八巻山に登っていく。



ヨタヨタと岩を下りていく。

やつとコルまで下りてくる。

12時36分

あれっ!猿面岩は??



登り返すと、12時50分やっと東赤石山 山頂着。



山頂には先ほど追い越して行った西赤石からの縦走の男性と三人の男性のパーティ



やってきた縦走路を眺めながら昼食にする。

西赤石山の尖りの左奥には霞んでいるが、チチ山と笹ヶ峰が一つの山のように見える。

チチ山から一ノ谷越え、冠山、平家平、三森山へと稜線は続く。

お年寄りが一人権現越えの方からやってきた。



予定通り、権現越えから下山しようかと思い13時18分出発。

すぐに三角点着。

ヤッホー地蔵が待っていてくれた。



権現越え方向を眺めて考える。

もう13時20分になっている。

17時ともなれば暗くなるだろう。

未知のルートを下るのにはリスクが高い。



また頂上まで引き返し、分岐まで下っていく。



分岐からぐんぐん下っていくとトラバース道に着く。

此処でまた道を間違った。

直登路を下ろうと思っていたのに右に曲がってしまった。



岩の多いトラバース道は疲れる。



見上げると素晴らしい青空。

今朝はガスの中だったが、八巻山が圧倒的な迫力で頭上に迫ってくる。



あの稜線を歩いたんだ

時間は掛かったけれどよく頑張った。



分岐からそのまま下ろうかと思ったが家内が山荘で休みたいという。

また赤石山荘に立ち寄る。

冷たい水をいただいて生き返る。

西明石からの縦走者は今晩此処でテント泊するとか。



何か音がするので見上げると安森さんが屋根のペンキ塗り。

しばらくお話をしてさあ帰ろう。



先ほど山頂でお会いした三人組と家内が話し込んでいる。

なんとその中の一人は富中の私の後輩らしい。

後の二人は松山と高知の方

しかしそんなにのんびりしてて良いの?

日が暮れますよと急がせて下山開始

14時26分



ますます痛くなる足をかばいながら下る。

紅葉が素晴らしい。



分岐16時13分

登山口 17時3分

なんとか暗くなる前に下山することが出来た



車ですぐに筏津山荘に向かう



風呂で足首をマッサージ。

風呂上がりの冷たいビールがのどにしみる。

湿布をするが、ふくらはぎがけいれんする。

おまけに足の指までけいれんした。

たっぷり過ぎる程の夕食は部屋食だった。

アマゴの塩焼きや刺身が美味しい。

キノコ鍋もいい味が出ている。

夕食時も冷たいビール。

最高だね。

今晩は3組程の宿泊客。

皆さん明日、東赤石に登られるようだ。

上原が二本ホームランを打たれたところでバタンキュウ。

熟睡

明日は登山は無理かな。