寒峰 1600.4m 2009/03/21
HOME Link1 Link2 Link3 Link4

− 寒峰 福寿草 −

先週はグランマー啓子さんが寒峰に登って、素晴らしいブナの霧氷と雪から顔を出す福寿草に出会ったらしい。

これは私達も行かなくては!

今日は霧氷も雪もないが、福寿草の花は見頃だろう。

高速をとばして、かずら橋を経由して栗枝渡を目指す。

八幡神社の標識からどんどん登って住吉神社まで来ると、なんと車が一杯。

駐車場は勿論、林道のかなり上まで路肩に停まっている。

神戸や広島、岡山のナンバーが多い。

昨日からの瀬戸大橋などの値下げ効果は凄い。

何とか路肩に停めて準備しているとまだまだ車が上ってくる。

香川ナンバーのご夫婦からお声がかかる、何処かでお会いしたことがあるようだ。

(昨年の竜王山一の森でお会いしたとのこと。掲示板でご連絡いただきました)



9時32分住吉神社から登山開始



作業道が出来ていて感じが変わっている。

荒れた作業道から小さい道標を左へと登山道に上がる。



30分程急坂をえっちらおっちら登ると突然舗装路に飛び出した。

丁度国見山と同じ感じ。

駐車場はないが数台車が停まっている。

そこから20分で福寿草群生地に着いた。

10時10分

新しい林道から登ればいとも簡単に福寿草を見る事が出来る。



時間が遅いせいか?あんなに沢山の車があった割には人は少ない。



雪は残っていないけれど、素晴らしい福寿草が出迎えてくれた。



キラキラ黄金色に輝く福寿草は幸せの花



一面の福寿草



群生の左を巻いて登っていく。

以前は群生の右を巻いた様な記憶があるが?



ヤマネコノメソウが咲き始めていた。

途中で左に曲がるあたりから坂が急になる。



メタボのお腹が恨めしいほどきつい坂を歯を食いしばって登る。

家内はパワー全開。高知の女性集団を追い越して、男性二人連れを何組か追い抜いていく。

私はよたよたと付いていく。

10時47分四等三角点(点名 栗枝渡 1415.05m)

倉敷から来られたご夫婦と少しお話をする。



素敵なブナが多くなる。



ブナの間から寒峰が顔を出す。



雪が解けたばかりなのか踏み跡がはっきりしないザレ道を下ると第二福寿草群生地に着く。

11時6分

福寿草の花は少ない。



ブナに見とれながら歩く



11時10分寒峰峠に着く。

ススキが雪で倒れて登山道が見えなくなっている。

峠にいた男性が左へと行くのでつい付いていってしまった。

前から来た男性がそっちじゃないよと大声で教えてくれた。

右を見ると大きな看板がある。

左への道は昔の峠道の様だ(中津山への従走路にある寒峰台地からの道)



素晴らしいブナが次々と出てきて感嘆の声を上げる。



見とれて足が進まない。

倉敷のご夫婦が追いついてきたので先に行ってもらう。



目の前に寒峰の頂上が見えてくる。

大勢の人が登っている。



栗枝渡までの急坂で無理をした所為か、突然足が上がらなくなる。

家内が遙か遠くになってしまった。



あえぎながら11時40分何とか頂上着。

家内が待ちくたびれて、ほかのパーティーの人達と話し込んでいた。

遅いと言われても、住吉神社から2時間8分で登ってきているのだから私としては精一杯。



振り返ると先週登った中津山とその向こうに国見山

中津山は綺麗な姿をしている。



北には腕山とその向こうに雲辺寺山



南には三嶺から天狗塚



剣山、次郎笈にも雪はない



ヒョウモンチョウがひらひら飛んでいる。



国見山の左奥には愛媛の山々



滝下の天狗塚の向こうに剣山



目の前に烏帽子から前烏帽子



前烏帽子からオチハゲその奥に矢筈山そしてサガリハゲ



北の阿讃山脈の向こうに薄く讃岐富士が。

瀬戸大橋も見える。

隣で食事をしていた男性はあの橋を越えてきたとか。

ラーメンを食べてのんびりしていたら神戸の団体が落合分岐に下りていった。

入れ替わりに先ほどの高知の団体などがやって来た。

狭い山頂はビッシリとなる。

県外から来た人が多いので三嶺や天狗塚の従走路の様子などを聞いてくる。

皆さん次はあの稜線を歩きたいと言っている。



12時24分下山開始

落合分岐に向かう

 ここから落合峠までは4.7q

一度縦走してみたい。



寒峰を振り返る

まだ沢山登山者がいる。



矢筈から剣そして三嶺、天狗へと続く山並みを正面に見て下って行く。



剣山の左肩にアメダスの高城山が顔を出している。

どこからでも見える山だなあ。



モノレールがかなり上まで延びてきている。

尾根を左へ下りて雪の残る盆地を更に下ると廃屋がまだ残っている。



廃屋を過ぎてトラバース道にぶつかり右へと行く。

崩壊地を気を付けて行く。

このトラバース道はほとんど水平でかなり遠回りした気がする。

日当たりの良いところに出るとユキワリイチゲが咲いている。



1000mの標高にある人家は今でも人が住めそう

目の前に天狗塚。

この家を貸してくれるとすれば、あなたは借りますか?

このような場所で生活できるほど私は強くない。



輪を描いた杉に久しぶりに会う



13時57分突然林道の工事現場に着く。



以前の砂防ダムへの道は通れなくなっていた。

この道はふるさと林道日和茶坂瀬線

どこから何処まで繋がるのだろうか。



林道を下って行く。

朝見た林道が右へと登っていっている。



ミツマタやふきのとうの花を楽しみながら行くと14時23分車に到着。

丁度昼食の時隣にいた二人の男性が帰ってきた。

もう一度福寿草を見てから下りてきたらしい。

霧氷は見る事は出来なかったが幸せの黄色い花を十分に堪能する事が出来た。

頂上からは祖谷の山々を360度見渡す事が出来た。

今年もあの山々をのんびりと歩きたいと思う。

里山倶楽部四国