中津山1447m 2009/03/15
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− 思いがけない霧氷を楽しめた中津山 −

先日登った国見山から端正な姿を見る事が出来た中津山に登ろうと家内が言う。

中津山は池田町最高峰【1.447m】



頂上直下まで車道が通じているとか、神社があるとか、黄金の池があるとか

色々と噂を聞いているが特に登りたいと思う山でもない。

しかも徳島市内からはアプローチが遠い。

しかし家内の命令には従わなければならない。

高速をどんどん走って池田インターから32号線へ。

池田のガソリンスタンドで給油。

なんと軽油が82円だった。

思わず値段を聞き直してしまった。

祖谷温泉経由で行こうかとも思ったが、やはりサンクスに寄って祖谷トンネル経由で行く。

道の駅を過ぎて橋を渡り左折する。

直ぐ中津山への看板があるはずだが見つからない。

中学校を通り過ぎて行くと発電所に出てしまった。

引き返すと赤い橋の手前に中津山への道が上がっていた。

丁度小屋の影で見えなかったんだ。

若宮谷川に沿って、田ノ内の集落までどんどん登る。



行き止まりに一台の軽四が停まっていた。

誰か登っているのかな?

それともこの最奥人家の車かな?

そばに停めようかと思うが、この場所は地域の方の車の転回場だというのでじゃまになるかも。

また引き返してかなり下の広いところに停める。



日当たりの良い集落はお年寄りが畑を耕していてご挨拶をする。

のどかな生活だなあ。



先ほどの転回場から登り始める。

9時15分

昨日は寒かったが、やはり山は雪だったようだ。



しばらく行くと古い鳥居がある。

地図ではこのあたりから登山道が尾根に乗る。

しかし、ガイドブック等ではこのまま真っ直ぐトラバースして行くように書いてある。

尾根の道は荒れているのかもしれない。



そのまま真っ直ぐ進むと植林地帯と自然林が交互に現れる。



木々の間から国見山や天狗塚を望む事が出来る。



のんびり歩いたいたら祠に出会う。

ここは分岐だとの事だが、左へ行ったら何処へ行くのか解らない。

真っ直ぐ直登する。



今日初めての急登。

雪が解けてニュルニュルの道はとても滑る。

木の根を持ってよじ登る。

上から滑るから気を付けてと声が掛かる。

えっ!こんなマイナーな山にも登る人が居るんだ。

下の軽四の方達かな?



目の前に寒峰がどっしりとした姿を現す。

寒峰の右奥には三嶺

左奥には矢筈山



尾根に乗ると緩やかな道になる。

斜面が真っ白に見えるので山道を外れて見に行く。



霧氷がとても美しい。



昨日冷えたおかげで、この時期にこんな美しい樹氷を見る事が出来て感激。



目の前には三嶺から天狗塚への美しい稜線が見える。



尾根で先ほどお声がけいただいたパーティに追いつく。



かなり解けて落ちてしまっているがブナの霧氷は繊細で美しい。



逆光にキラキラ輝いている。



トイレの裏に到着。

目の前に腕山牧場



寒峰から烏帽子への縦走路が目の前に広がる。

その奥には矢筈山



10時54分頂上着



中津山大権現のお寺?はとても新しい。

先ほどのパーティからお声がけいただく。

なんと、お高越山でお会いした市場のご夫婦とお山の先生だった。

こんなマイナーな山で再会できるとは。



目の前の黄金の池は意外と大きい。

凍っていて名物のジュンサイは影も形もない。





中津山大権現と彫られた龍神

かすかに龍神らしい姿が認められる。



山頂横にお大師さん

弘仁9年の春(809年)弘法太子が雨乞いをしたとの事



お高越山のお大師さんと似ているが、とてもお若くて精悍な感じ。

鉄鉢の中にも雪

となりに三角点

しかし中津山の山頂標識が見あたらない。



見上げると青空に霧氷が映える。



石の山頂標識があったので記念撮影

山頂にある池は全国でも此処だけとか。



お寺の裏に回るとベンチがあり展望が素晴らしい。



霧氷の向こうに三嶺から天狗塚への稜線。



天狗塚の右奥には土佐矢筈山



更に右には国見山

その左奥には工石山、白髪山、野鹿池山、梶ヶ森

国見山の向こうには二ッ岳から赤石山系の山々、笹ヶ峰



ラーメン&おにぎりの昼食後、烏帽子から寒峰への稜線を眺めていると市場のご夫婦がやってきた。

先週は天狗塚へ登られていたそうだ。

その前は土佐矢筈山で二頭のツキノワグマに出会ったとか。




目の前には寒峰。右奥には三嶺



寒峰の頂上には大勢の人が登っている。

随分と雪が多いなあ。

この時グランマー啓子さんやストーンリバーさんそしてゆきねえさんが登っておられたらしい。

ブナの大樹の霧氷が素晴らしかったようなので私達も寒峰にすれば良かったかな?

天狗塚には人影が見えない。



のんびりコーヒーを飲んでいると、男性二人のパーティが二組登ってきた。

11時50分ブナの霧氷を楽しみながら下山開始



やっと青空に生えるブナの霧氷に出会う事が出来て大感激。



下りの雪解けの急坂では見事に大転倒。

おまけにそのままズルズル滑って泥だらけ。

後はのんびり下る。

駐車場まで来ると車が三台に増えている。

13時13分着



シキミの花が咲き始めている道を車まで帰る。

帰りに、あわの抄に立ち寄る。

この温泉には昔良く来た。

経営が替わってから久しぶり。

蔦監督のサインも懐かしい。

ぬるぬるの泉質は変わっていない。

今日はずっと気になっていた中津山に登る事が出来た。

思いがけずブナの霧氷が出迎えてくれた。

今年最後の雪景色だったかもしれない。