里山の冬 焼山寺山 初詣 2009/1/1
         

− 焼山寺山 焼山寺奥の院に初詣 −

あわただしいうちに今年も明けた。

何はともかく初詣。

昨年は近くのお寺をぐるっと詣ったので今年は焼山寺にお参りしよう。

もしかしたら正月から雪景色が楽しめるかもしれない。

前回行った時は神山道の駅から歩いた。

しかし、往復20q以上の舗装路歩きで足にマメが出来て大変だった。

今年は寄居から歩くことにする。

寄居喜多橋を渡り少し行ったところで道の広くなったところに駐車。

8時45分出発



左右内(そうち)川の清らかな流れを見ながらひたすら歩く。



町営バスの黒口東バス停に着くとすぐに善長寺。

しかし参拝客の車が殆ど通っていない。

焼山寺は初詣に人気がないのかな?



車道が出来たので移転して山肌に埋め込んである毘沙門天やお地蔵さんが多い。

大日寺への山越えの道を過ぎる。



9時8分鍋岩着。



おへんろ駅には正月というのに一台の車も停まっていない。

何しろ立派な駐車場にロープを張り「有料○○表具店」と書いてあるが

何処でお金を払ったらよいかも解らない。

無料にすれば車も停まりこの辺のお店も少しは潤うと思うのだが..

今はみんな店を閉めている。



やはり店をやっていない田中食堂の前を右に進み遍路道に入る。

此処にも遍路宿の宣伝があるが料金がいくらかも解らない。



遍路道は立派な石畳の道となっている。

馬地の部落に着く。

雪がかなり降ってくる。



車道に出ると杖杉庵



9時42分着



ふと見ると大川原高原の風車が回っているのが見える。

こんな所からも見えるんだ。



此処の杉もでっかいが銀杏もでっかい。



地図では古い遍路道が載っているが、道標は渓流沿いのセメントの道となっている。

途中から気持ちの良い遍路道となる。



2度程車道を串刺しにして進む。

ヤブコウジの実が真っ赤



後ろで話し声が聞こえたと思ったら女の子が走って追い抜いていった。

凄く元気!

家内と何か話している。



境内に着くとお父さんとお姉さんもやってきた。

なれているのかすぐにブランコに飛び乗る。

お父さんにお聞きすると、黒口にお住まいだとか。

なるほど黒口なら焼山寺は裏庭みたいなモンだね。



正月というのに参拝客は少ない。

10時15分着



鐘突堂で鐘を突く。

焼山寺の鐘は有名なだけあって素晴らしい音色と余韻。



本堂でお参りすると、なんと弘法大師作と言われている虚空蔵菩薩像が公開されている。

ありがたいことだ。家内と二人で拝ませていただく。

これで、ぼけも少しは進行が止まるかも。



大川原高原の見える宿坊前でコーヒータイム。

10時30分奥の院に向けて出発

何時も見るこの標識。左に行けば?

良く見とけば良かった。



樹齢数百年の杉並木を登っていく



不動明王の像が祀られている岩場を回り込む。

去年解体されていたヘビ封じの祠が再建されていた。



立派なアカガシの大木。



傾斜が急になると尾根に出て祠に着く。

此処は多くのお遍路さんが奥の院と間違えるところ。

細尾根を行く。



更に傾斜が急になると沢山の樹木の標識が新設されていた。



11時6分蔵王権現を祀った小さなお堂に着く。

ここが焼山寺奥の院

すぐとなりに焼山寺山頂上標識。938m



お堂の敷石に腰掛けて昼食。

陽が当たっているが風が強く寒い。

目の前に本宮山の尖りが見える。

その向こうは剣山山系。

雪雲が沸いて雪が降っているみたい。



寒いので食事が終わるとすぐに下山開始。

途中で前から気になっていた「竜王窟1q」の標識から右に行く。

突然急な階段に出会う。

疑似木の階段だが長いこと人が通っていないのか落ち葉に埋もれて階段が見えない。



急な長い階段が続く。

階段の後は植林地帯を下る。

かなり古いが踏み跡はしっかりしている。



結構来たと思ったがまだ後550m

こんなに下ったらまた登り返すのが大変。



直ぐ下に林道が見えるようになるとやっと竜王窟に到着。

祠があるだけで所以も何も解らない。

エントツ山さんのHPではるちゃんが此処を訪れているが?



また登り返そうかと思うとトラバース道があり目洗大師と聖天堂の標識がある。

ついでだから行ってみよう。

目洗大師はひっそりと岸壁の穴に安置されていた。



更に進むと聖天堂の標識があるが上を向いている。

どうしようかと考えていると遙か向こうに焼山寺らしき建物が見える。

しかし家内は農家ではないかと言う。

そのとき大きな鐘の音が聞こえた。

間違いないと進むと朝、女の子に追い越された参詣道に出た。

これで安心したのでまた聖天堂を見に引き返す。



かなり荒れた急坂を登ると立派な聖天堂があった。



谷の向こうに焼山寺

聖天堂からは車も通れそうな立派な道となる。



なんと先ほどの奥の院の標識のある木工所の作業場をくぐり抜ける。

12時49分

奥の院から随分と時間が掛かった。



また、焼山寺の境内に戻ると少し初詣客が増えていた。



後はルンルンと下っていく。



途中で若い女性のお遍路さんに追いつかれる。

広島からお参りに来られているとかで今回2度目だとか。

お若いのに...

今日は藤井寺から登ってきて鍋岩から山越えして阿野に出るとか。

話をしながら一緒に下っていく。

13時56分鍋岩に着く。

女性のお遍路さんは少し足を引きずっている。

鍋岩の無料休憩所で少し休んでいくそうなので此処でお別れ。

それにしても此処から阿野に抜けると山越えだし結構時間も掛かりそう。

大丈夫かな?



また車道を黙々と歩く。

県外客の車がどんどんやってくる。

昼から参詣する人が多いみたい。

農家の横には古い石を祀ってあった。



黒口神社にお参り。

今朝の女の子はこの辺に住んでいるのかな?

あちこちの農家の庭先には県外ナンバーの車が停まっている。

里帰りしているのかな?

道ばたのお神さんにお参りしながら車まで帰る。

神山温泉に入ろうと寄ってみたが第二駐車場まで満員。

あきらめて帰る。

虚空蔵菩薩を拝むことも出来たし今年はよい年かな?

一杯、元気に歩くことが出来ればいいなあ。