山犬嶽 三体の月 秋葉神社 2009/02/11
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− 山犬嶽 半崩壊の西峰へ 三体の月伝承の秋葉神社 −

当初の予定では上勝町役場から登るつもりだったが、高丸山に立ち寄ったので樫原の登山口へと向かう。

旭から樫原への道は急ですれ違いが出来ないほど狭い。

対向車が来ない事を願いながら登っていく。



前回は登山口の農家まで車で行って、ご主人に停めさせていただいたが

今日は手前の休憩所の横に停める。

この休憩所はソファや机があり鍵が開いていて自由に使えるようだ。

急な坂道を歩いていく。

この辺の農家は郵便受けをまとめて車道脇に設置している。

新聞配達や郵便配達の人が便利なようにしているのだろう。



登山口に着くと農家の方が竹?で箒を作っておられた。

登山道ではおじいちゃんが丸太を割って薪作り。

タバコをブカ〜と吸って休憩中。

横を通させていただく。



登山口にはムラサキサギコケが咲き始めていた。



タチツボスミレも弱々しいがもう咲いている。

林床のミツマタはまだ堅いつぼみ。



杉の植林帯を過ぎるとコケのロックガーデンとなる。

1660年に山頂が大崩落して大岩が土砂とともに勝浦川まで転げ落ちたと言う。



大岩の下の金刀比羅宮にお参り。



大岩によじ登り山頂を仰ぎ見る。

前回はあの右の行者ヶ丸まで登って左の西峰にある山頂に行かなかった。

今日はそのリベンジ



おなかがすいたので大岩の上でおやつタイム。

山波の左端に海がかすかに見える。



苔むした巨石の間を木に掴まりながら登っていく。



ミニ八十八カ所の石仏があちこちにある。



分岐に出て参道に向かう。



この階段道はかなりきつい。



大杉の間を登れば東光寺太子堂に着く。



境内のシャクナゲは沢山花芽を持っている。

今年は表年かな?

このお地蔵さんは八十八カ所とは関係なくて野尻、樫原72地蔵と彫ってある。



一番と二番の間から山頂を目指す。

山より一丁の標石あり



行者ヶ丸山頂の役行者と前鬼、後鬼



頂上の大木



ヒメシャラの間に祠もある。



キティ山岳会の標識のある行者ヶ丸から西峰に向かう。

アレッどこから行くのかな?



ブナが倒れている横をくぐると尾根道が続く。



いったん下っていって、えいっと急坂を登る。



山頂に飛び出すとおっとっと!山頂が半分垂直に崩れ落ちている。

近くまで行くとそのまま崩れそう。

横に回って見るとえぐれるように崩れている。

これが1660年の大崩壊跡なのか?



しかし見晴らしは良い。

休憩した大岩が眼下に見える。



頂上の少し下に祠がある。

その向こうには行者ヶ丸の頂上



西峰から先に高丸山への縦走路が続く。

高丸山は遙か遠く霞んでいる。



帰りは二番から順序に沿って下りていく。



一昨日の雨で少しみずみずしくなっている。



ぽかぽか天気の中を登山口に到着。



オオイヌノフグリやカンサイタンポポが日を一杯浴びている。



目の前の小山には三体の月で有名?な秋葉神社がある。

セメントの畦道を進むと結構な急坂。



広い境内には秋葉神社の祠と農村舞台の小屋がある。

ここで二十六夜の月を待ったのかな?

二十六夜の月待ちとは、二十六夜信仰旧の正月と七月の二十六日に月待ちをして、

船の形をした三日月に乗って現れるという阿弥陀三尊(阿弥陀如来・ 観音菩薩・勢至菩薩)

を供養する信仰らしい。

熊野古道や山梨の二十六夜山でも行われていたらしい。

江戸時代には高輪や品川の海岸等でも盛んに行われたとか。

でもこんな山深いところで夜明け前まで食べたり飲んだりして月待ちをするというのは

特別の行事だったのだろう。

上勝町ホームページから

町の地域特性を象徴し、町民と町の事業の全てを包括する素材を客観的見地より、気候、風土、自然、伝説等から広く取材し厳選しました。
全ての町民を幸せに導くための籏印として、上勝の町に古くから伝わる“三体の月”伝承を、町民に“ツキを呼ぶ印”として採用しました。



登ってきた反対側には立派な鳥居。

此処から下りてみようと思うがもしかしたら反対の府殿へ続いているかも知れない。

(実際には樫原へと続いていたので鳥居から下りても大丈夫だった)

引き返していると神社の裏に三角点が。



なんとこんな所にキティの標識。

「ここまで来るとは」と書いてある。

キティさんあんたもね。

小さな祠の隣にはパイプ椅子。

座ってみると棚田の方向が一望できる。



急坂をトコトコ下りると棚田を見下ろす畦道にフキノトウがニョキニョキ



帰りに千年の森ふれあい館に寄るが休館。

どうも水曜日はお休みらしい。

残念。

帰りの一休茶屋で大きなイチゴを購入。

佐那河内のモモイチゴは一個千円。

この徳島県知事認定の勝浦の山西さんのイチゴは7個で330円。

とても甘くて美味しかった。



里山倶楽部四国