里山の冬 伊予富士 1756m 2008/12/20
         

− 雪が少なくて残念な伊予富士 −

例年この時期には県外へと旅行している。

一昨年は美ヶ原でホワイトクリスマスを楽しんだ。

素晴らしい天気で360度の眺望を楽しむことが出来た。

今年も何処かへ行こうかと休暇も取った。

しかし、適当なツアーが見つからない。

しかも、仕事のストレスからかひどく疲れが溜まっている。

おまけに金曜日は会社の忘年会。

近場で、雪山を楽しむことにして以前から気になっていた木の香温泉を日曜日に予約する。

樹氷が見えると良いなあ。

天気予報を見ると土曜日だけが快晴。

日曜日や月曜日は天気が悪い様だ。

急遽、宿泊予約を土曜日に変更。

忘年会は出来るだけお酒を控えることにする。

しかし、土曜日、朝5時に起こされると気分が悪い。

こりゃあ!二日酔いだ...

コーヒーをカブ飲みして出発。

なんとガソリンが91円になっていた。

この夏の高値はなんだったのだろうか。

9時前に寒風茶屋に到着。

ラッシュの横に駐車。

エントツ山さんの車とは色が違う。



駐車場にはすでに10台程停車している。



雪が無くても12月には閉鎖される瓶ヶ森林道

9時3分柴犬をつれた男性の後から出発。



桑瀬峠までの道には雪は全くない。

お年寄り3人組とご夫婦をパスさせていただく。

ご夫婦から「今日はどちらへ」と聞かれたので「伊予富士にしようと思っています」と答える。

上着を脱いでシャツだけになるが汗が流れる。

やはり心配した通り息切れがする。

はあはあ!ぜいぜい!苦しいよう..

目の前に冠山が見えて楽になる。



まるで春みたいな桑瀬峠に9時46分に着く。



伊予富士や東黒森も雪が少なそう



伊予富士に向かって出発。振り返ると先ほどのご夫婦がやってきた。

どちらへ行くのかと思っていたらその後伊予富士に向かってこられた。



伊予富士に向かってポカポカ陽気の中を進む

眼下に西条市から東予市の町がくっきり



いつも樹氷の綺麗なところに来ると、日陰のせいか雪が凍っていて滑る。

早朝は樹氷が付いていたのだろうか?樹氷のかけらが沢山落ちている。

念のため簡易アイゼンを付ける。

皮の山靴の男性がアイゼンも付けずぐんぐん登って追い越して行った。



振り返ると寒風山から笹ヶ峰、チチ山そして冠山



ピークを越える手前ではまた雪がありこれから先は雪が多いかと期待する。

しかし、樹林帯を越えると目の前には乾ききった笹原が現れる。

アイゼンをはずして進む。



目の前に恐竜の背中のような伊予富士が横たわる。



ここから25分の標識



また樹林帯にはいると雪が多くなる。



樹林帯を抜けたところで撮影休憩

黄色のジャケットを着た完全武装の男性が熱心に写真撮影をしていた。



二つ岳から東赤石までの稜線が顔を出す

相変わらず登山道には雪がない。



家内に遅れながら必死に登る。

何回来てもきついなあ

頂上からご夫婦が怖々下りてこられた。

11時15分やっと伊予富士山頂にたどり着く

頂上には男性3人



岩に腰をかけてコーヒータイムと思ったが、とてつもなく風が強い。

ジャンパーを着込んでも震え上がる。



瀬戸内海方面は霞んでいる。



瓶ヶ森までの稜線はくっきり見えるがその向こうの石鎚山は頂上付近がガスの中



しばらくガスが晴れるのを待ったが駄目みたい。

寒くて食事も出来ない。



先行の三人に続いて私たちも下山

下りはアイゼンを付ける

桑瀬峠の手前でお会いしたご夫婦がやってきた。

若いご夫婦も続いてやって来る。

みなさんアイゼンを履いていない。



笹原のくぼみで風を避けて食事にしようと思うが、風が強くて駄目



柴犬を連れた男性がやってきた。

もう寒風山に登ってきたらしい。

早いなあ!!

鞍部から登り返して樹林帯の入り口の日だまりで食事にする。

ラーメンを食べていると派手な黄色のジャケットの3人連れが伊予富士から下りてきた。

なんと鬼手仏心さん達だ。

朝早くから登られて東黒森の側で食事されていたとか。

仏心さんから気付け薬をいただく。

ありがとうございました。



皆さんについて下山。

桑瀬峠では若いグループが休憩中。

13時29分駐車場着

荷物を片づけているとラッシュの男性二人連れが車道を登ってきた。

寒風山から笹ヶ峰に周回し南急斜面を下りて林道を歩いて帰ってきたらしい。

林道歩きは急いで50分くらい掛かったそうだ。

寒風山でも樹氷はなかったとのこと。

お話をしていると私のHPも見ていただいているとのこと。

ありがとうございます。

REIKOさんの掲示板に時々書き込まれている「てんきち」さんと「Toshi」さんでした。

7時25分頃出発されたらしい。

何時か私たちも周回したいなあ..

お別れして、木の香温泉に向かう。

到着したらまだ2時過ぎ。



チェックインして温泉へ。

疲れをゆっくりほぐしビールで喉を潤す。

なんと広い和室には、もうすでに布団を敷いてくれていた。

横になると熟睡。

目を覚まして再度風呂に入り食事

キジ鍋やアマゴの岩塩の蒸し焼きそして少し焼き色を付けた鯛の刺身。

その他も豪華な食事。

味付けがとても良い。

最後に五穀米でキジ鍋雑炊。

これが最高に美味しかった。

山菜天ぷらをあてに、本川村の地酒の冷酒を楽しみ9時前にはまた熟睡した。

仕事のストレスはすっかり吹き飛んでしまった。